最近、いい風が吹いてきている。いろんなことがうまくいっている実感がある。東京で数百人規模のセミナー開催が決まったり、新しいお客様と出会う機会が増えている。新しいビジネスの芽も出てきている。チャンスを掴みたいと思って、家族でドバイに移住して3年目。石の上にも3年という言葉は本当に通りで、地道にコツコツやってきたことが、着々と実ってきている。

チャンスを運んできてくれた人の多くは、ドバイで出会った人たちだ。もちろん、出会いに恵まれるように、努力してきた。自分にできることがあったら協力する。人や企業を紹介したり、知っている情報を提供したり、本当に地道なことだ。信頼してもらえないことには、いい関係性は築けない。だから、目先のメリットにとらわれず、真心を尽くす。損得だけで動くような人間は、僕も信頼しないし、誰でもそうだろう。

どうしても会いたい経営者がいて、直筆の手紙を書いたこともある。提言してくれたのは妻だ。自分の想いを伝えるなら、手紙がいいんじゃないかと。けっして達筆ではないけれど、自分の素直な気持ちを込めて書いた。なんと実際にお返事をいただき、一緒にランチさせていただく機会を得た。

実際にお会いして驚いた。会社と事業の規模も、自分とは比較にならないくらい大きいのだけど、経営者としてのスケールも段違いだったからだ。自分よりも何もかも優れていた。この人からもっと学びたいと思ったし、数年後に自分がこんなふうになれるか？と自問自答したりもした。会社の幹部に幼なじみを置いているというちょっとした共通点もあった。信頼できるつながりをベースに、会社の土台を作る。僕も大事にしてきたことだからなんだか嬉しかった。

彼の人柄と偉業に触れて、自分の欲についても考えさせられた。僕は会社を上場させたり、何千億という規模に育てたりすることはあまり興味がない。事業規模もとんでもなく大きくしたいとは思わない。それよりも、自分とつながっている人に幸せになってほしい。家族、会社の仲間、お客様。これまで自分と出会って、つながってくれている人たちを、大事にしたい。今年も出会いの夏がやってくる。ソウル、カンボジア、東京、北海道、福岡、石垣島、宮古島、那覇。さまざまな土地で人に会う有意義な夏になりそうです。

真武 大喜