BLOG創業者ブログ

Be water, my friend. (友よ、水になれ)

2024.07.25

資産形成コンサルティングという事業を営んでいる。金融系のサービスは一般的に営業活動が大変だと言われているそうだが、僕たちの事業は「営業している」という実感がほぼない。何かを買ってもらう一方的なコミュニケーションではなく、「投資家仲間を増やしている」という方針で展開していることが大きいように思う。営業するのではなく、いい仲間をつくることが、僕たちの事業を支えている。

投資はいい時もあれば、そうではない時もある。一緒に沈むこともあるし、爆上がりに上がる時もある。僕もお客様も運命共同体。大変な時こそ一緒に乗り越えようと、今日まで十数年やってきた。

もちろん、困ったことがあれば助け合う。ドバイに飲食店を出店したいという人がいれば、不動産業者や仕入れ業者など、自分や仲間のツテを紹介する。子どもの教育で悩んでいると聞けば、仲間のつながりで詳しい人を紹介することができるし、僕たちの実体験を語ることもできる。見返りは求めない。GIVE &GIVEが基本。インターネットではたどり着くことができない知恵やアイデアを、僕自身も仲間達からたくさんもらってきたように思う。本当に感謝している。

20代で駆け出した僕たちも、気づけば40代。創業時からのお客様も少なくないので、一緒に歳を重ねてきている人も多い。少し前までは資産何千万のお客様が多かったように思うが、何十億という方も珍しくなくなっていることに驚きを感じる。しかし、お客様の資産がいくらであろうが、僕の認識は関係ない。仲間としてのつながりは変わらない。お金だけではかれるような薄いつながりではないからだ。

日本国内だけでなく、広い世界を見て未来をウォッチしている方が増えている。僕たちもおなじ船に乗った乗組員なのでので、学びや刺激を与えてくれる仲間の存在はとてもありがたい。余談だが、富裕層でNISAをやっているという人も聞いたことがない。国が容易されたパッケージではなく、その上の資産運用・投資を実践されている方が多いからだと思う。

お金は、ないよりある方がいいと思う。でも、額によって幸せか不幸せかが決まるかというとそうでもない気がする。僕は20代の頃と今とどちらが幸せかというと、決めることができない。大好きな家族がいて、好きな仲間がいて、健康で生きていられる日々。それが一番だ。

20代の頃のブログに「夢の中を生きているようだ」と書いていたころがある。実はいまも思っている。このまま夢のままで、覚めないで終わりたい。ブルース・リーもこんな言葉を残している。

「Be water, my friend.(友よ、水になれ)」

どんな相手と対峙しようと、水になれれば、どんな形にもなれる。強くなれる。生きていける。周囲のノイズや雰囲気に流されず、自由に生きるとはなんなのか。そんなことを、気温40度超えの都会の砂漠で考える夏です。

真武 大喜