BLOG創業者ブログ
旅の記憶は、人生の記憶。
2024.09.09
夏休みが終わった。今年もいい出会いがたくさんあった。いろんな所を回ったが、家族も一緒に出かけた、石垣島、宮古島、竹富島は印象深かった。夏に仲間で集まって、自由に旅するイベントを僕たちは「アドベンチャー」と呼んでいる。以前は行き先も順番も決めずに自由に旅する放浪スタイルだったが、人数も増えてからは、そうもいかない。計画を立て行き先を回るが、肩肘はらずに人と人のコミュニケーションと体験を第一にしているところは、昔も今も変わらない。仲間と一緒におなじ体験をすることで、普通の会話よりもずっと濃い会話ができる。一年で一番大切にしている大切な時間だ。
この夏は、親孝行もできたと思う。妻の母とは北海道にでかけた。僕の地元である福岡に帰った時には、両親と一緒に糸島に行った。糸島は海の幸が美味しい。三世代でのんびりした。子どもたちが自分の地元でイキイキする姿を見るのはやっぱり嬉しい。夏の思い出、とりわけ旅というものは、子どもの脳裏に刻まれるものだと思う。僕自身、小さい時に父が勤めていた会社の旅行についていったことは今も覚えている。普段見たことのない景色や周囲の様子は、子どもながらにドキドキした。日々、異国の地で生活している娘たちにとっては、福岡の田舎はどう映ったのだろう。故郷というものは、人の心の拠り所になる何にも替え難いものだと僕は思う。
そういえば、このブログをはじめた頃、祖母が100歳になったということを書いた。もうすぐ、101歳になる。そんな祖母にもこの夏会うことができた。祖母は元気だ。しかし、食べること、動くことなど、ふつうの生活をするだけでも大変だろうなと推測できた。老いというものは誰にもやってくる。僕にもいずれやってくる。車椅子に乗って動く祖母を見て、これまでよく立派に生きてきたなぁと拍手を送りたい気持ちになった。ふと、自分の小さかった頃、お世話してくれたことを思い出した。祖母の人生を考えながら、自分の人生も考える。故郷に帰るということは、自分の歴史を振り返る旅でもある。
長い旅を終えて、ドバイに帰ってきたら、一気に現実に引き戻されるような気になる。気が引き締まる思いがする。娘は新しい学校に転校したため、緊張感のある新学期をスタートさせた。すぐに友達を作って、楽しそうに登校する姿を見て、その適応能力にびっくりする。大人も負けないように頑張らないといけない。旅の間に休んでいた、ルーティンも復活させた。仕事、英語、筋トレ、ウォーキング。休みの間、たるんだものを取り戻す。
余談だが、9月はちょっと面白い勝負をしている。数名の仲間たちで「1ヶ月間で誰が1番歩けるか」という競争をしているのだ。負けた人は、12月にホノルルマラソンに出場する、という特大のおまけがついてくる。僕も妻も夫婦で参戦中なのだが、お互い負けず嫌いなので、メラメラ燃えている。どうせやるなら、面白く。体にいいこと。みんなにとって、自分にとっていいこと。僕のドバイでの日常が始まりました。
真武 大喜