BLOG創業者ブログ

いのちがワクワクしてこそ、旅。

2024.04.23

4月中旬、バンコクを旅してきた。この時期、水かけ祭り(ソンクラーン・ウォーター・フェスティバル)というユニークな祭がある。現地では水かけは敬意と幸運の象徴でもある。水かけることで、この1年の災いが浄化され、幸運と繁栄の道が開けるのだとか。ルールがちょっと面白くて、「水をかけられても怒ってはいけない」のです。水をかけあうことは幸運なこと。人種や年齢に関わらず、みんなで水をかけあってはしゃぐ3日間。異文化の中に飛び込んで現地の人にまみれてみると、なんとも言えない高揚感に包まれる。

Beautiful Daysを創業してから、仲間やお客さんと一緒に海外を旅するというイベントは欠かせない恒例行事になっている。日本でなら、気軽にゴルフいったり、サウナ行ったりすることもできるけど、海外をいっしょに旅するって、ちょっと違う。関係性が格段に濃くなる。脳裏に刻まれる。異国の地の異文化の中に飛び込むので、当然ハプニングもある。騙されたり、スリにあったり、ハラハラすることもある。それがいい。生きている、という実感を感じられるのだ。

僕にとっての旅の魅力は「命がワクワクすること」だ。治安のいい都市でエアコンのきいたマンションで暮らしていては、感じることができないワクワク。今回、バンコクに降り立った瞬間、タイは暑いな、と思った。ドバイは雨があまり降らないので、カラッとしている。対してバンコクは湿気があるからじわっと暑く感じたのだ。旅先だと、不思議と五感も冴える気がする。今回は雨季じゃなかったので、晴れていた。天気にも恵まれた旅だった。太陽の光、いつもは感じない湿度、風も含めて、旅の記憶になる。

バンコクは何度も足を運んでいる場所だけど、何度行っても面白い。雑踏のノイズと熱気、ネオンの光、自動車やバイクの煙、沸き立つ人の気配。勢いのある街だ。男女などという概念に縛られていない人も多い。レディボーイ(男性から女性に性転換した人)も多いし、そういう人たちがちゃんとリスペクトされて社会の中に存在する。多様な価値観を認めるところにも、発展の匂いがする。今後成長するもの、伸びるもの。そうしたものを感じて学ぶことができる点も、旅の利点であるように思う。

余談だが、旅に行くと、知る人ぞ知るディープスポットにも足を運ぶようにしている。表面だけをサラっと見るだけなら、それはただの観光でいい。そうじゃない深いところも、見て、感じる。今回も現地の人ではないと行けないような場所も探検した。そうした所に一緒についてきてくれる友人も、一種の変わり者だと思う。でも、だから深い話ができる。今回も新たな出会いがあったが、これまでの僕たちには持っていなかったものを持っている人で、これからが楽しみになった。とても有意義な時間を過ごすことができたことを感謝したい。

最近は、若い頃とは違うなと感じることも多い。昔みたいに肉体的に無茶をするようなところには行かなくなった。でも、だからこそ、好奇心や挑戦心は解放していたいと思う。歳を重ねると、経験則でものを考えたり、判断したりしがちだ。新しいことを選んだり、受け入れたりすることが減ってくる。これまでの経験だけで判断するようになると、どんどん狭くなる。旅をすると、普段の自分が自分の常識だけで考えているということに気づく。いつもの環境を抜け出して、違う環境に飛び込むことで、自分の頭を空っぽにしてリセットすることができる。新しい風を運んでくれる。こうして書いていると、また旅に行きたくなってきました。

真武 大喜