BLOG創業者ブログ
偽りのない想いを伝える、ということ。
2024.05.23
春休みが終わったところだが、夏休みの計画を立てている。休みという名目ではあるが、ビジネスパートナーと友人がほぼイコールである自分にとっては、半分は仕事のようなもの。今年は、カンボジア、韓国の済州島、北海道、東京、沖縄をめぐる旅になりそうだ。ハイシーズンなので、飛行機や宿の手配も容易ではない。基本的にすべて自分で手配している。どこに行ってどこに泊まるかも大事かもしれないが、会いたい人がいるということが僕にとっての一番のエネルギー。だから面倒な手続きも頑張れる。人に会うこと、つながることが、いかに大事なことか。仕事において、人生において、大きな意味をなしている。
世の中には、社交辞令というものがある。「今度遊びに行くね」と言いつつ行かないという行く行く詐欺。これが、僕はちょっと苦手だ。そもそも、できもしない約束はしてはいけない気がするのだ。行くと言ったからには、本当に「行く」。社交辞令だから軽く受け流せばいい、というのが大人の流儀なのかもしれないが、それがどうもしっくりこない。逆のことを考えてみたい。「ドバイに行くね」と言って本当に来てくれた友人が何人かいる。これがとても嬉しい。こんなに遠くまで時間もお金も使ってきてくれたというよりも、「本当に来てくれた」というその人の誠意が何より嬉しい。
今という時代は、24時間いつでも連絡がとれるし、ZOOMで会議もできるし、SNSでオンタイムの近況を知ることもできる。そんな時代だからこそ「直接会う」ということの価値に重みがあるように思う。
人に会うと、いいことがたくさんある。自分にはない能力や発想、センスを学ばせてもらうことができる。たとえば最近、活躍中のyoutuberの方に会う機会があった。知らないことをたくさん教えてもらった。僕たちの会社はこれまでWEBでのマ―ケティングが弱かった。もともと人の紹介で大きくなってきた会社だったので、顔の見えない人を惹きつけるWEBマーケティングは一番苦手なことだ。どのようにWEB戦略を描けばよいのか、SNSでどう展開すべきなのか。一つの方向性と手法を見出すことができたら、会社としても大きなチャンスになりそうだ。
話を少し戻すが、社交辞令が苦手なのは、いまに始まったことではなく、昔からそうだったな、と思い出す。母の教えだったような気もする。そもそも「表面のつきあい」というものが苦手で、世渡り上手じゃないのだと思う。それを自覚したからこそ、人より努力して、人より挑戦しなければいけない、と昔から思っていた。社交辞令には、ほんのちょっとだけ嘘がある。社会的には許される嘘。ついたほうが場が円滑に回る嘘。だから許されている。でも「また飲みましょうね」と言われると、じゃあいつですか?と僕は実行したくなる。そもそもなのですが、子どもも同じなんじゃないかなと僕は思う。子どもは社交辞令を言わない。澱んでいない。やりたいこと、遊びたいものに一直線だ。そう考えると、子どもに学ぶことは多い。
嘘や偽りのない想いを持って、人と接すること。言葉だけでなく行動で伝えること。今月は妻と付き合いはじめて12年目の記念日があった。プレゼントやサプライズがあるわけではないが、二人でささやかに乾杯をして、12年前のことを少し話した。いちばんそばにいてくれる人にこそ、誠意を持って自分の想いを伝えていきたいと思う。
真武大喜